Walking days in Himalaya.
ヒマラヤで 歩く日々
ヒマラヤに来てから
毎日毎日 歩いています
何をするにも
歩くことから全てが始まる
ここでの生活
逆に
歩かなくては何も始まらない
一歩一歩を噛み締めて歩く
山降り谷降り
やってくるたくさんの動物に
道をゆずりながら
いま「歩く」ということを
これでもかと堪能しています
日本でも
屋久島だって
土の道を歩くことが出来ない
ここには
コンクリートは無く
ず〜っと 土の上
草の上
岩場
砂地を
歩くのです
ああ 私
これ、したかった事のひとつだ〜
って、歩きながら再確認
ひとえに歩くと言っても
道幅は人間ひとり分ほど
牛やヤギ、羊たちが前から来たら
譲らなければ通れません
河を飛び越えたり
坂道、崖、岩、
舗装されていないだけでなく
自然の形に沿ったままなので
登ったり降りたり飛んだり
とにかく運動神経が必要
日本で
軟弱になっていた
私の足腰は
筋肉痛から始まり
今ここに来て
グイグイ筋肉をつけはじめました
ヒマラヤ育ちの
野菜にお肉
毎日、オーガニックで
パワフルな食事を食べ
夜は満天の星空のもと
ヒマラヤの温泉
熱い体液に身を沈める
毎晩
河の流れを聴きながら
眠りにつく
鳥のさえずりで
眼を覚ます
ここヒマラヤ山中は
全てがまだまだ原始的で
文明化の日本からしたら
驚くことばかりだけど
目の前に広がる
信じられないような景色を
いつもすぐそばに眺めながら
カラダと五感を
フルに使い
「感じる」が基盤の生活
この経験
ある意味、文明国より
どれだけ豊かなんだろうかと
思うのです
もっと歩きたい
歩いて暮らしたい
「 歩くこと 」
人間の機能
ここから全てが始まるんじゃないだろうか
(2018.2.10)